
すばらしい医学――あなたの体の謎に迫る知的冒険
山本 健人
ダイヤモンド社 / 2023-09-12
この本について
仕事に追われていると、自分の体がどう動いているのかなんて、つい「まあ大丈夫だろう」で済ませてしまいがちです。でも、なんとなく疲れが抜けないとか、病気のニュースを見るたびに不安になるとか、身体の仕組みを知らないこと自体がモヤモヤの正体になっていることもあります。僕自身、知識がないまま漠然と心配してしまうタイプでした。 この本が面白いのは、「医学を学ぶ」よりもむしろ「自分の体に対する見え方が変わる」体験ができるところです。たとえば、手術後の死亡率が半分近かった時代の話を読むと、いま病院で受けている基本的な処置がどれだけ大きな積み重ねの上にあるのかが腹落ちしますし、消化液が一日に七リットル出て、脂肪を体内で“乳化”しているという説明を読むと、疲れたときに胃が重くなる理由が少しだけリアルに想像できるようになります。医学の歴史や仕組みの話が、どれも自分の生活と地続きになってくる感じがあります。 大げさな励ましではなく、ただ「自分の体ってこんなふうに動いてたのか」と静かに理解が増えるだけで、不安が一段下がる感覚がありました。特に、身体のことを知りたいけれど専門書はしんどい、でも表面的な健康本では物足りない、そんな人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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