
もう、その話し方では通じません。 (中経出版)
藤原 和博
KADOKAWA
この本について
人と話していて、「こんなに説明したのに全然伝わってない…」という虚しさ、けっこうありませんか。仕事でも家族でも、相手の反応が読めずに空回りしてしまうあの感じ。僕もずっと悩んでいて、話し方の問題というより“相手の頭の中を知らないまま話していた”だけなんだと、この本を読んで少し腑に落ちました。 印象的だったのは、質問を「相手が答えやすい形に作り変える」発想です。「どこで生まれたんですか?」ではなく「東京ですか?」と聞くような、ちょっとした工夫だけで会話が驚くほどスムーズになる。共通点が見えても、すぐ自分の話に寄せずに相手の履歴を丁寧に聞き切る姿勢も、実際の人間関係で効きます。相手を“日本語が通じる他者”くらいに思って距離をとると、期待しすぎてイラつくことも減りました。 もうひとつは、「説明」と「プレゼン」の違いの話。自分の頭の中をそのまま並べているだけだと説明にしかならず、相手の知っている要素を使ってイメージをつくることがプレゼンだと気づくと、話の組み立て方がまるごと変わります。面接で「理由は3つあります」と宣言して相手の頭の中にスペースをつくる、なんていう実用的な視点も役に立ちました。 雑にまとめると、「伝わらないのは、能力よりも構え方の問題かもしれない」ということを丁寧に教えてくれます。会話で消耗しがちな人、説明しても誤解されやすい人にはけっこう刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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