
理解という名の愛がほしい。 (河出文庫)
山田ズーニー
河出書房新社 / 2018-03-06
この本について
最近、人と話していても「ちゃんと伝わってるのかな」と不安になったり、自分の判断がぶれて小さなゴールばかり追いかけてしまったり、そんな日が続くことがあります。気持ちとしては余裕がないわけじゃないのに、言葉が噛み合わないだけで、勝手に孤独感が積もっていく感じです。自分だけ空回りしているような、あのじわっとした疲れに覚えがある人は多いと思います。 山田ズーニー『理解という名の愛がほしい。』は、その「噛み合わなさ」を丁寧にほどく一冊でした。たとえば、寂しさの正体を“必要な理解が言葉として届かないこと”と捉える視点は、かなり刺さる人が多いはずです。自分の内面が満たされていないと遠いゴールを描けない、という指摘も、やる気の問題にすり替えられがちなモヤモヤに、別の出口をつくってくれます。そして表現に迷う時間そのものを「独立感覚を磨く過程」として扱う姿勢は、ずっと悩んでいる自分を少し肯定してくれます。 この本は、劇的に何かを変えてくれるというより、日々のコミュニケーションで“言葉をどう循環させるか”に目を向け直すきっかけをくれます。相手に理解を言葉で届けることが、判断力や関係性を立て直す土台になる、という実感がじわじわ積み上がっていく感じです。 自分の感覚を信じたいけど、いつも揺れてしまう。そんな人には特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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