
The Back of the Napkin (Expanded Edition): Solving Problems and Selling Ideas with Pictures (English Edition)
Dan Roam
Penguin / 2009-12-31
この本について
仕事で「問題が複雑に見えすぎて、どこから手をつければいいのか分からない」という感覚、けっこうあると思います。情報を集めても頭の中で絡まって、判断が遅れたり、方針を決める前に気力が尽きたりするあの感じです。自分も会議前にメモばかり増えて、結局何を考えていたのか分からなくなることがよくあります。 この本は、そんな混乱を“絵にしてしまう”ことでほどいていくアプローチが軸になっています。とくに、問題を六つの種類に分けて整理する考え方や、「まず全部集めて、横に並べて、必要なものだけ残す」という視覚的な工程は、頭の中だけで処理しないための現実的な手がかりになります。さらに、自分の曖昧な考えが、紙に描いた瞬間に急に輪郭を持ちはじめるあの感じを、あえて方法として扱っているのが面白いところです。 難しいテクニックを覚えるというより、「人はもともと見て考えるのが得意」という前提に戻してくれるので、絵が苦手な人でも置いていかれません。アイデアを人に渡すときも、言葉より絵のほうが話が噛み合いやすい、という実感がある人にはとくに刺さると思います。 頭の中で考えすぎてしまう人、あるいは会議や相談の場で話が散らかりやすい人に、とても相性がいい本です。
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