
ドラッカー名著集7 断絶の時代
P F ドラッカー and 上田 惇生
この本について
仕事に慣れてきた頃、「このままずっと同じことを続けていていいのか」とか、満足しているはずなのにどこか飽きを感じる瞬間ってありますよね。自分でも理由がはっきりしないまま、じわじわとモヤモヤが積もっていく感じ。僕自身も30代半ばあたりで同じ壁にぶつかりました。 ドラッカーの『断絶の時代』は、その違和感の正体を淡々と説明してくれる本でした。特に刺さったのは、知識労働者は「ただ食べていくための仕事」では満足できないという指摘や、同じ仕事を続けているとどうしても情熱が薄れ、途中で燃え尽きることすらあるというところ。自分の気分の問題だと思っていたものが、構造的な話として腑に落ちるんですよね。 そしてもう一つ、この本が効くのは「どこで方向を変えるべきか」という視点をくれるところです。何を捨てて何に集中するかは感情ではなく判断で決めるべきことだ、とドラッカーは言います。四五歳でやり直すことは恥ではなく、むしろ自然なプロセスだという話も、未来を固めすぎてしまいがちな僕にはかなり助けになりました。知識の世界では、上も下もなく、目的との関係で役割が決まるという視点も気持ちを軽くしてくれます。 今の仕事にそこまで不満はないけれど、このまま続ける未来を想像するとどこか引っかかる人。そんな人には特にしっくりくる一冊だと思います。自分のモヤモヤを「努力不足」ではなく「時代と働き方の変化」として捉え直すだけで、次の一歩の選び方がかなり変わってきます。
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