
頭が冴える禅的思考 (SB文庫)
枡野 俊明
SBクリエイティブ / 2012-04-17
この本について
最近、目の前のことに振り回されて、気づけば「これが正しいはずだ」と一つの考えに固まってしまう瞬間が増えました。仕事でも人間関係でも、一度つかんだ答えに執着してしまって、かえって視野が狭くなるあの感じです。でも本当は、少し離れてみたり、余計なものをそぎ落としたりするだけで、状況がまったく違う見え方をすることもあるんですよね。 『頭が冴える禅的思考』を読んで印象に残ったのは、「評価も答えも一つじゃない」という、ごく当たり前だけど忘れてしまいがちな視点でした。選択した瞬間に執着が生まれるとか、足りないものより不要なものが邪魔をしているかもしれないとか、自分の凝り固まった判断をふっと緩めてくれる言葉が多いんです。いまの自分を支えているものが、過去の人や環境のおかげで成り立っているという視点もそうで、肩に入った力が抜けるような感覚がありました。 この本が特別なことを教えてくれるわけではなくて、むしろ「いまの自分がどう感じているか」を取り戻す手伝いをしてくれる、そんな位置づけに近いと思います。無理に前向きになる必要もなく、ただ少し呼吸を整えて、周りをもう一度見渡すための本。正解をひとつに決めつけてしまいがちな時期に、静かに効いてくる内容でした。 選択や評価にしんどさを感じやすい人に、とくに刺さるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
読書の順序
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