
皮膚という「脳」 心をあやつる神秘の機能
山口創
東京書籍 / 2010-05-20
この本について
最近、なんとなく疲れが抜けなかったり、気分がざわつく日が増えた気がします。食事や睡眠を整えてもピンと来なくて、「もっと根っこにあるところを見逃してるのかも」と思うことがあるんですよね。そんな時に読んでみて、思った以上に視点を揺さぶられたのがこの本でした。皮膚って単なる外側のカバーじゃなく、環境を読み取って身体や心にまで影響を与えている“センサー”そのものなんじゃないか、という実感が湧いてきます。 たとえば、皮膚の電位が脳波より桁違いに強い話や、触覚刺激が副交感神経を落ち着かせる仕組み、逆に細菌バランスが乱れるとアトピーやニキビが一気に悪化する現実など、日常でなんとなく感じていた変化の裏側を説明してくれます。若い頃の日焼けが後々のダメージにつながる理由や、指紋が滑り止め以上に触覚の感度を上げているという話も、行動レベルで「明日からどうするか」を考えさせてくれました。皮膚に意識を向けるだけで、心の調子が少し整う感覚があるのも面白いところです。 身体の変化に敏感な人や、どうも気分が安定しない時の「理由のなさ」にモヤモヤしている人には、とくに刺さると思います。皮膚という入り口から、自分の整え方をもう一度組み立て直すきっかけになる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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