
ボイステック革命 GAFAも狙う新市場争奪戦 (日本経済新聞出版)
緒方憲太郎
日経BP / 2021-06-22
この本について
最近、情報のキャッチアップに追われながら「なんでこんなに疲れるんだろう」と思うことがよくあります。画面を見る時間は増える一方で、気づけば“常に両手と目が埋まっている状態”が当たり前になっている。そんな生活の延長線にいると、音声がここまで可能性を持つなんて、本気で考えたことがありませんでした。 この本が面白いのは、音声を単なる「ながら聴きの便利ツール」としてではなく、情報の入口そのものを変えるインターフェースの転換点として描いているところです。たとえば、手で作り目で読む情報は Google が押さえたけれど、耳で受け取る情報はまだ誰も覇者がいないという視点。実際、料理中に聞いた広告がやたら刺さった経験や、特定の人の声に感情が紐づく現象など、「ああ、確かに」と思える生活レベルの話が続くので、未来の話なのに地に足がついて読めます。 さらに、音声広告が押し付けがましく感じられにくい理由や、創作活動が“人”を軸に回り始めている背景など、普段なんとなく感じていた違和感に名前をつけてくれる部分も多いです。自分の中で「音声が広がる意味」が整理されると、仕事でのコンテンツづくりや情報収集のスタイルまで変わっていく感覚があります。 テックの最前線を知りたいというより、「情報との向き合い方をそろそろアップデートしたい」と感じている人に刺さりやすい本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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