
やり抜く力
アンジェラ・ダックワース and 神崎 朗子
すばる舎 / 2018-02-21
この本について
新しいことを始めても、気づけば続いていない。そもそも何に興味があるのか、自分でもよくわからない。そんな悩みって、誰でも一度は通ると思うんですが、僕もずっとここでつまずいていました。意志が弱いのかと思い込んでいたけれど、どうやら「興味の芽って、あとから気づくことのほうが多い」という話を読んで、だいぶ肩の力が抜けたんですよね。 『やり抜く力』が教えてくれたのは、気合いよりも「仕組み」と「環境」のほうが効くという視点です。たとえば、練習時間の長さよりも、ひとりで淡々とテクニックを調整する時間が上達に効くこと。あるいは、自分より少しだけ上手い人と一緒に取り組むと、勝手に伸びていくこと。こういう“現実的な工夫”が、気持ち論よりずっと動きを変えてくれます。そして、興味や情熱は内省の結果ではなく、外の世界と関わる中で育つという指摘も、行き詰まりを感じていたときにかなり刺さりました。興味が自然に育つまで待つのではなく、試しに触ってみることから始まるんだなと。 この本は、「才能が足りないのかも」とか「続けられないのは性格のせいだ」と感じている人ほど、静かに効くと思います。情熱や粘り強さって、生まれつきだけじゃなく、経験や出会いで形が変わるものなんだと知れるだけで、自分に対する見方が少しやわらぐはずです。
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