
平成ネット史 永遠のベータ版 (幻冬舎単行本)
NHK『平成ネット史(仮)』取材班
幻冬舎 / 2021-04-20
この本について
新しいサービスやSNSが出るたびに、「また覚えること増えるのか…」と気持ちが重くなる瞬間、ありませんか。昔みたいにゆっくり変わってくれればいいのに、気づけば流れが速すぎて、自分だけ取り残されている気がする。仕事でも同じで、合議制で無難な案ばかりが採用されて、何が正解なのか見えにくくなることも多いですよね。 『平成ネット史 永遠のベータ版』を読んで感じたのは、このモヤモヤに対して「正しく焦らない視点」をくれる本だということです。テキストサイトが手作り感だけで人を惹きつけていたことや、iモードも最初から“インターネットをする道具”として売られたわけではなかった話など、シンプルな工夫や試行錯誤から文化が育っていく過程が丁寧に語られています。いま私たちが慣れようとしている変化も、実はその延長線にあるだけなんだと肩の力が抜けます。 もうひとつ刺さったのは、「永遠のベータ版」という視点です。完全に準備してから出すのではなく、とりあえず動かして、反応を見て、また直す。サービス開発の話に見えて、日々の働き方にもそのまま当てはまる感覚があります。うまくいく保証がなくても、“まずやってみる”ほうが結局早いことって多いんですよね。 技術に興味がある人よりも、「変化に苦手意識があるまま働き続けている人」に静かに刺さる本だと思います。
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