
サルたちの狂宴 (下) フェイスブック乱闘篇 (早川書房)
アントニオ ガルシア マルティネス、石垣 賀子
早川書房 / 2018-06-25
この本について
仕事でも人生でも、「変わりたいと思ってるのに、実際には何も変えられてないな…」みたいな感覚って、けっこうしぶとく残りますよね。変化を受け入れろと言われても、そもそも“受け入れる前提に立てていない”自分に気づいて、少し落ち込むこともあります。 『サルたちの狂宴(下)』を読んで刺さったのは、読者の多くが保存していた「変化は、話題にするほどの特別なことではなく、組織や個人に染みついていないと生き残れない」という感覚でした。インターネットが優しくない、という冷たい事実は、働いていると肌で感じる瞬間が多いと思います。ただ、この本の良さは“がんばれ”と背中を押すタイプではなく、現場の泥臭い判断や、認知的不協和に飲まれそうになる瞬間を、そのまま描いているところにあります。 たとえば、自分たちで自分たちを過去のものにしてしまう覚悟。行動しないより行動するほうに意識を寄せる転換。そして、場違いだと思いながらも、その環境の人間として振る舞わないといけない場面。この3つは、読者のモヤモヤに直結していて、読んだあとに少しだけ“視点の耐久度”が上がる感じがあります。 スタートアップの話に興味がなくても、「自分の思考が現実に負けそうなときの、あのズレと揺れ」を抱えたまま働いている人には特に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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