
それいぬ正しい乙女になるために (文春文庫PLUS)
嶽本 野ばら
文藝春秋 / 2001-03-10
この本について
恋愛でも人間関係でも、「好きって何なんだろう」「優しさって正しいのかな」と考え込むときがありますよね。相手に合わせすぎて疲れたり、逆に理想を持つことがわがままに思えて迷ったり。感情だけはどう扱えばいいのか、大人になってもずっと手探りのままなんだと思います。 『それいぬ 正しい乙女になるために』は、そんな曖昧な場所にいるときに、一度立ち止まって自分の感覚を取り戻させてくれる本です。例えば「理想を忘れた恋愛感情は、ただの性欲です」とか「心を狭くし、ケチであることは、特別なものを選ぶ方法なのかもしれません」という言葉は、恋愛や愛情を“きれいに整えようとしすぎていた視点”をひっくり返してくれる。自分が何を大切にしたいのか、丁寧に見つめ直すきっかけになります。 また、「努力」と「根性」をきっぱり分けて説明するあたりも、周りに合わせて無理していた人には刺さるはずです。自分の足りなさと向き合う努力と、状況をねじ伏せる根性はまったく違う。その違いを言語化してもらえるだけで、肩の力が抜けるんですよね。他にも、可愛さや弱さの構造を生物学から語る場面は、自分の繊細さを恥じずに受け入れるヒントになります。 誰かを強く求めてしまう自分や、理想を手放せない自分を“悪くないかも”と思いたいときに効く本です。特に、恋愛に関して「この感覚、説明できないけど確かにある」と感じている人にはそのまま届くと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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