
七王国の玉座〔改訂新版〕(上)(氷と炎の歌1)
ジョージ・R・R・マーティン, 目黒 詔子, and 岡部 宏之
この本について
仕事でも人間関係でも、頭では分かってるのに、立場や空気に振り回されてしまうことってありますよね。自分の弱さやコンプレックスを突かれた瞬間に、判断がぶれるというか…。最近、その感じに少し疲れていたときに読み返したのが『七王国の玉座』でした。壮大なファンタジーなのに、人の弱さやずるさ、そしてそこからどう折り合いをつけて生きるかが、やけに現実的に描かれているんです。 たとえば、ティリオンの「精神がおれの武器だ」という割り切り方は、能力や容姿に言い訳しがちな自分にはちょっと刺さりました。彼は奇怪な姿でも、自分を傷つける言葉すら利用してしまう。これは「強くあれ」と言いたい話ではなくて、環境がどうであれ、使えるものを選んで前に進むしかない時の、あの地味な勇気の話なんですよね。また、利口と賢明は違うという指摘も、頭の良さより「どう生きるか」を試されている場面が多い身には刺さります。正しさだけでは何も動かない現場で、何を選ぶか。登場人物たちの迷い方が、妙に自分と重なる瞬間があります。 派手な戦いより、人の弱点や価値観がどう作用するかを読むのが好きな人にはぴったりだと思います。自分の立場にちょっと疲れているとき、登場人物たちの不器用さが、不思議と気持ちの整理に役立ってくれます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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