
The Martian: A Novel (English Edition)
Andy Weir
National Geographic Books / 2021-03-30
この本について
最近、うまくいかなかった仕事を思い返しては「結局、自分は何を学べたんだろう」とモヤモヤすることがあります。失敗を前向きに捉えたい気持ちはあるのに、頭ではそう思えない日も多いですよね。そんな時に読み返したのが The Martian でした。 この本の主人公は、火星で一人取り残されるという理不尽すぎる状況にいながら、実験が一時間で終わってしまったら「あれは失敗じゃなくて学びだった」とあっさり言い切ります。さらには、とんでもなく危険な物質を扱う場面でも、恐怖に飲まれずに一つずつ条件を整理していく。極限だからこそ、感情より手を動かす姿勢がむき出しになるのですが、これが妙に現実の仕事にも重なるんです。 私が救われたのは、主人公が特別に勇敢だからではなく、むしろビビりながらも目の前の事実とだけ向き合うことで生き延びている点でした。うまくいかない日が続くと「次は絶対成功させなきゃ」と肩に力が入りますが、この物語に触れると「とりあえず一個だけ状況をマシにする」くらいでいいのかも、と視点が柔らかくなります。 失敗のたびに自分を責めてしまう人や、不安が先に立って手が止まりやすい人には特に刺さると思います。極端な環境でのサバイバル物語なのに、日常の小さなつまずきと向き合う時にも効いてくる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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