
なぜハーバード・ビジネス・スクールでは営業を教えないのか?
フィリップ デルヴス ブロートン, 関 美和, and 岩瀬 大輔
President Inc / 2013-08-30
この本について
営業って、結局「自分をすり減らす仕事なんじゃないか」と思う瞬間があります。相手の反応に振り回されたり、断られるたびに自分の価値まで削られるような気がしたり。営業じゃなくても、上司や家族に何かを伝えるときに同じ疲れを感じる人は多いはずです。 この本は、そんなモヤモヤに対して「技術の前に、自分は何をしているのかを理解することが大事だよ」と静かに教えてくれます。たとえば、トップセールスの人ほど、自分の行動の理由や役割をはっきり言語化していること。失敗への強さは、生まれつきより「人生の意味を探そうとする姿勢」から育つこと。さらに、相手を動かすのは無理な押しではなく、相手がいま何に迷っているのかを見にいく態度だということ。読みながら、テクニックを上書きするというより、自分の仕事の見え方が静かにズレていく感覚がありました。 営業の話が中心ではあるけれど、人の心を動かすプロセスをていねいに描いているので、日常のコミュニケーションにもそのまま落とし込めます。相手がなぜ迷っているのか、どんな物語を生きているのか。そこに立ち返るだけで、押しても引いてもうまくいかない状況が少しやわらぐんですよね。 自分の仕事に「もう少し意味づけがほしい」と感じている人に刺さる一冊だと思います。
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