
寺田寅彦の随筆はこれだけ読め!
寺田 寅彦
累計読者数4
平均ハイライト数 1.3件/人
star総合評価 27/100
boltライト読書型
この本について
仕事でも日常でも、なんとなく「見えているはずのものが見えていない気がする」瞬間ってありますよね。常識に合わせて動いているつもりなのに、どこか表面だけをなぞっているような落ち着かなさが残る。自分の観察眼が鈍っているのか、そもそも何を基準に考えればいいのか分からなくなるあの感じです。 寺田寅彦の随筆を読むと、そういうモヤモヤに少し風が通ります。漱石の小説のモデルにもなった人物らしく、まず人間観察の描写が異様に細かい。誰かの外見の奥にある「内部に生きているもの」を拾い上げる視線が、そのままこちらの視線の調整にもなる感覚があります。それに、「見やすさは時代の函数」という一文が示すように、自分が当たり前だと思っている判断基準がいつでも揺らぎ得ることを、静かなトーンで教えてくれる。論理を積み上げる時の癖や、他人への信用の偏りまでふっと意識できるようになります。 劇的に人生が変わるようなタイプの本ではないですが、観察力や思考の癖をふわっと整えたいときにはちょうどいい距離感です。自分の「見え方」を一度メンテしたい人に刺さると思います。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの60%が集中しています。
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