
松下幸之助 成功の金言365
松下 幸之助、PHP研究所
PHP研究所 / 2010-12-01
この本について
仕事でも人生でも、「自分の意思で動いているはずなのに、なぜか思い通りにならない」という感覚ってありますよね。努力しても報われない日もあれば、逆に何もしてないのに流れが向いてくる時もある。その揺れ幅に振り回されて疲れてしまうことが、僕にもよくあります。 この本の言葉を読んでいて感じたのは、「全部を自分でコントロールしようとしなくていい」という許しと、「それでも自分がやるべき小さな10%は必ずある」という静かな指針でした。運命に委ねる部分と、自分で握る部分。その境界をどう扱うかについて、松下幸之助の語り口はやけに現実的で、妙な気負いがありません。今日の最善が明日にはもう古くなるという視点も、焦らせるというよりは、淡々と前に進むための姿勢として染みてきます。 そして、印象的だったのは“全身全霊を注ぎ込んだときにしか見えない景色”の話です。力が及ぶかどうかよりも、没頭できるかどうかが道をひらく。うまくいったら運のせい、うまくいかなかったら自分のせい―と考える姿勢も、強さというより、揺れない心の置き方に近いように思います。 自分のペースで前に進みたいけれど、どこまで力を入れていいのか迷う人。そんな人には、この本の静かな言葉がちょうどよく刺さるはずです。
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