
ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」 (講談社現代新書)
坂本貴志
講談社 / 2024-10-17
この本について
最近、仕事の負荷は上がっているのに給料の実感は薄いとか、そもそも日本ってこれからどうなるんだろう…と、ぼんやり不安になることが増えました。自分の働き方もこの先どう変わっていくのか考えるたびに、足元の状況がつかみきれていない感覚があったんですよね。 この本は、そういうモヤモヤに対して「いま起きていることを一度フラットに見直す」ための材料をくれました。たとえば、時給は実は着実に上がっているのに収入として伸びを感じにくいのは、働く人自身が労働時間を減らす方向に選択しているからだ、という説明は、自分の感覚と現実のズレを整理してくれます。また、少子高齢化によって需要不足ではなく供給制約の経済に移りつつあるという視点は、なぜ人手不足がこんなに長く続くのかを腑に落とす助けになりました。さらに、人材獲得競争が強まることで企業の利益率が削られ、淘汰が進む未来が描かれるあたりは、個人としてどう働くかだけでなく、企業を見る目まで変わってきます。 「結局、日本の停滞の正体は何なのか」を数字で静かに提示してくれるので、変に煽られる感じがありません。働き方や転職、地方の将来像に漠然とした不安がある人には、背景を理解するヒントとしてちょうどいい本だと思います。
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