
日本病 なぜ給料と物価は安いままなのか (講談社現代新書)
永濱利廣
講談社 / 2022-05-18
この本について
物価も給料も上がらない感じに、なんとなく慣れてしまっているけれど、「この状態って本当に仕方ないの?」とモヤモヤすることがあります。少子化や節約ムードのせいにすれば説明がつきそうで、でもどこか腑に落ちない。私もずっとその違和感を抱えていました。 この本は、そのモヤモヤを「感覚」ではなく「構造」で説明してくれます。たとえば、長期デフレが就職氷河期や少子化にまで波及していた話は、国全体の空気がどう人の選択を縛ってきたかを冷静に示してくれますし、日銀が国債を大量に持っているという事実から「政府の借金=即やばい」という思い込みも一度ほぐされます。また、北欧のように一度キャリアを離れても戻れる社会があるという話は、「働き方の柔軟さは個人の努力だけでは作れない」と知るきっかけになりました。 読み進めていくと、今の日本が置かれた状況を絶望的に見る必要はないけれど、気合だけではどうにもならない問題も確かにある、という現実的なラインが見えてきます。自分の将来の選択を考えるとき、何を前提にすればいいのかが少しクリアになる本です。 「自分の不安の正体を、感情ではなく事実で見直したい人」に特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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