
採用100年史から読む 人材業界の未来シナリオ
黒田真行 and 佐藤雄佑
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2019-10-28
この本について
中途採用まわりの議論をしていると、「結局いま何が起きていて、どこに向かうのか」がつかみにくいまま、目の前のKPIだけ追ってしまうことがよくあります。企業側の要望と求職者の本音のあいだで揺れたり、サービスの違いが分かるようで分からなかったり…。自分もずっとそのモヤモヤを抱えていました。 この本は、人材紹介や求人広告がどう積み上がって今の姿になったのか、その背景を“構造”として見せてくれるのが大きかったです。たとえば、なぜ低価格戦略が成立しないのか、なぜ企業側のニーズだけでは採用が回らなくなってきたのか。その流れを知ることで、現場で感じていた違和感に理由がつくようになりました。また、OpenWorkやミイダスのような事例が丁寧に解説されていて、「何が新しかったのか」「どこに価値があったのか」が表面の話で終わらず理解できます。さらに、求職者の離職理由のデータや、人生100年時代のスキル変化など、働く個人の観点を交えながら読むことで、企業起点だけでは見落としがちな部分が自然と整理されていきました。 人材業界の変化を“点”ではなく“線”で理解したい人にとっては、かなり手堅い一冊だと思います。自分と同じように、採用まわりで「あれ、なんでこうなってるんだっけ」と感じている人ほど刺さるはずです。
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