
若者と労働 「入社」の仕組みから解きほぐす (中公新書ラクレ)
濱口桂一郎
中央公論新社 / 2013-08-10
この本について
就活や転職の場面で、「日本の採用ってなんでこうなんだろう…」と立ち止まることが、僕もよくあります。企業は何を見ているのか、なぜ四月一日入社にこだわるのか、学校での学びが仕事とつながらないのはなぜなのか。現場で感じる違和感の多くは、実は“制度の成り立ち”を知らないまま見ているから生まれているんだと、この本を読んで気付きました。 読者の方が保存していた抜粋にもありますが、日本では「人を決めてから仕事を合わせる」という発想が強く、だからこそ入社前に高いスキルも“完成された人間力”も求められてこなかった。一方で欧米は「仕事を決めて人を選ぶ」。この対比が腑に落ちると、なぜ日本で職業教育が軽視され、企業がOJTに頼る構造になっているのかがすとんと理解できます。また、新卒一括採用や定期異動がただの“慣習”ではなく、戦時期の労務統制や戦後の人手不足から形づくられた仕組みだと知ると、今自分がいる職場のルールも少し違って見えてきます。 この本は、制度を持ち上げるわけでも批判するわけでもなく、「そもそも何でこうなったのか」を丁寧にたどる一冊です。就活の違和感を言語化したい人や、人事制度の裏側を知って仕事の見え方を変えたい人には、特に刺さると思います。僕自身、会社の“当たり前”に振り回されがちな時ほど、こういう視点が助けになりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
読書の順序
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