
マネジャーの実像
ヘンリー ミンツバーグ and 池村 千秋
この本について
マネジメントをしていると、「自分でやったほうが早いのに」「結局、面倒なタスクだけ自分に残る」といったモヤモヤがどうしても積み上がります。現場を直接見に行きたくなる誘惑もあるし、同時に最新情報を逃すのも怖い。気づくと、忙しく動いているのに全体をマネジメントしている実感が薄い、そんな状態になりがちです。 『マネジャーの実像』は、そうした日々の混乱を「そういう構造なんだ」と整理してくれる本でした。マネジャーは自分の専門性で勝負するのではなく、他の人の行動を通じて成果を出す仕事だという前提に立ち返らせてくれますし、情報・人間・行動という三つの次元を行き来しながら仕事を組み立てていく感覚も腑に落ちます。また、コントロールしすぎず、かといって放任でもなく、状況に応じて自分が介在する範囲を調整していく“実践の仕事”としてマネジメントを描いている点が現実的でした。 「どう立ち回ればいいのか正解が見えないまま日々を回しているマネジャー」に静かに効いてくる一冊です。自分の役割を過度に理想化せず、かといって矮小化もしない、そのちょうどいい視点を取り戻したい人に向いています。
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