
珍夜特急 2nd season 3―アメリカ・メキシコ―
クロサワ コウタロウ
この本について
仕事でも日常でも、人の弱さや痛みとどう向き合えばいいのか分からなくなる時があります。言葉にできないまま流してしまうけれど、本当は「知らないまま」ではいけない気がして、そわそわするあの感じ。僕もよくそこに引っかかります。 『珍夜特急 2nd season 3』で目に留まる抜粋が、主人公がHIVについてほとんど知識がない状態から、ロイの生活に触れることで理解が深まっていく場面ばかりなのも、同じ理由だと思います。病気そのものよりも、それと共に生きる人の生活リズムや不安、毎日の薬、月一の通院といった“具体的な重さ”が淡々と書かれていて、読んでいるとこちらの構えも少しずつほぐれていきます。知らない世界を「怖い」から「理解できる」に変えていくプロセスが、とても人間くさいんです。 旅エッセイなのに、異文化との偶然の出会いが、人への見方をそっと調整してくれるところがこの巻の魅力だと思っています。特に、自分の価値観が固まりきっていないまま大人になってしまった感じがある人ほど、ふと心の位置が変わるはずです。 特に「他者の背景を想像するのが苦手だと感じている人」に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの60%が集中しています。
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