
珍夜特急 2nd season 4―メキシコ・中央アメリカ―
クロサワ コウタロウ
この本について
日々仕事に追われていると、自分の世界の尺度がいつの間にか固定されてしまう感じがありませんか。日本は小さな島国だとか、危ない地域には近づくなとか、言語はちゃんと勉強してから行くものだとか。気づけば、どれも根拠の薄い“思い込み”なのに、無意識のうちに縛られていることが多いです。 『珍夜特急 2nd season 4』を読んでいて刺さったのは、その思い込みが、旅先の風景や人との距離感の中で次々と裏返っていくところでした。例えば、日本は小さい国だと刷り込まれてきた感覚が、メキシコの広大な土地を前にすると一度リセットされますし、危険とされる地域も、何が本当に危険で何が誤解なのかを自分の目で測る必要があることに気づかされます。また、言葉は机上で身につけるものではなく、母国語から一度離れ、現地で戸惑いながら話すほうが圧倒的に身になるという視点も、旅が単なる移動ではなく、価値観の更新そのものなんだと感じさせてくれます。 結局のところ、この本の魅力は派手な冒険譚ではなく、「自分の思い込みをほぐすヒント」が旅の描写に自然と紛れ込んでいるところです。固定観念に少し疲れてきた人、世界の見え方をゆるく揺らしたい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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