
「事務ミス」をナメるな! (光文社新書)
中田 亨
この本について
仕事のミスって、単なる「注意不足」で片づけられがちですが、実際にはもっと複雑で、しかも自分では説明しきれない違和感が残ったりします。自分でも気をつけているつもりなのに、なぜかミスが出る。熟練した人でもやらかすことがある。このモヤモヤに答えてくれるのが『「事務ミス」をナメるな!』でした。 読んで驚いたのは、「人間の知恵が働きすぎて間違える」とか、「情報の乱れを勝手に脳が補正してしまう」とか、ミスが“能力不足”では説明できない理由が淡々と書かれているところです。だから個人を責めても何も変わらないし、本当に必要なのは“異常検知力”を職場全体でどう育てるかという視点だと気づかされます。また、正解に幅がある仕事こそ、顧客と何をもって正解とするかをすり合わせる必要があり、そこを曖昧にするとミスの温床になるという指摘も、日々の業務にかなり刺さりました。 さらに「マニュアルは全部を書き切れない」「だからこそ一つの正しいやり方を定義する方がいい」という考え方や、計算や判断の過程を可視化して自分の納得を確保する工夫など、実務にそのまま持って帰れる視点が多いです。ミスをしない人より、異常に気づける人をどう育てるかに軸を置いているのも特徴で、これは現場の空気を変えるきっかけになると思います。 仕事が複雑になりすぎて「注意しろ」としか言えなくなっている職場で働く人には、とても有効な一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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