
ストレスに負けない生活 ――心・身体・脳のセルフケア (ちくま新書)
熊野宏昭
筑摩書房 / 2007-08
この本について
仕事で無理しているときや、生活がちょっと乱れただけで心までざわつくときってありますよね。自分では頑張っているつもりなのに、イライラが増えたり、判断が雑になったり、なぜか悪循環に入っていく感じ。僕も「気持ちの問題なのか、生活の問題なのか、どこから手をつければいいのか」がずっと分からないままでした。 この本が面白いのは、心と身体と脳を“切り分けずに”見ているところです。読者の方が保存していた部分にもありますが、生活習慣が脳の働きを変え、その脳がまた習慣を崩していくという、まさにあの悪循環の説明がとても腑に落ちます。例えば、無理をしていると最初に反応するのは大脳で、それが自律神経やホルモン系に伝わっていくという話。単に「疲れたな」ではなく、体内でどんな連鎖が起きているかが分かると、自分を責める気持ちが少し減りました。また、責任転嫁や回避がストレス反応を強めるという指摘も、自分の普段のクセに思い当たるものがあって、ちょっと笑えないけれど現実的です。 結局のところ、規則正しい生活が大事という当たり前の話に戻るのですが、この本はその“当たり前”の裏にある仕組みを丁寧に説明してくれるので、形だけ真似するのではなく、なぜ整える必要があるのかが腹に落ちます。生活を建て直したいけど、気合いだけでは続かない人には刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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