
第五の権力
エリック・シュミット、ジャレッド・コーエン、櫻井 祐子
ダイヤモンド社 / 2014-02
この本について
ニュースを追っていても、どれが本質でどれがただのノイズなのか分からなくなる瞬間ってあります。国ごとの思惑も、技術の進化も、目の前のタイムラインでは断片的にしか見えないまま過ぎていく。自分がどこに立っているのか、ふと不安になるあの感じです。 『第五の権力』は、いまの世界で起きていることを「国」「企業」「市民」「技術」がどう絡んでいるかという視点でまとめてくれる本です。たとえばイランの国営ネット構想や、スタクスネットのような国家レベルのサイバー攻撃など、一見ニュースの隅に流れていく出来事を、「こういう力学の中で起きている」と置き直してくれる。規模が小さくてもデジタル空間では国に匹敵する力を持ってしまうこと、逆に国がネットをどうコントロールしようとするのかなど、断片的な情報をつないでくれるのがありがたいところです。 メディアの分散と質の低下、視聴者が求める「信頼のフィルター」、教育が記憶ではなく思考に重点を移していく流れも、いまと自分の生活に直結している話として読めました。単に未来予測を並べる本ではなく、情報の洪水に振り回されている自分が、どこに基準を置けばいいのかを考えるきっかけになると思います。 世界の動きを俯瞰したいけれど、専門書は重くて続かない…という人に特に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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