
自由への長い道 ネルソン・マンデラ自伝
ネルソン マンデラ and 東江 一紀
NHK出版
この本について
仕事でも日常でも、「このやり方で本当に前に進めているのか」と迷うことがありますよね。声を上げたいのに、慎重になりすぎて何も変わらないまま時間だけが過ぎていく感じ。組織の方針にモヤモヤしても、どこまで踏み込んでいいのか分からない。そんなときに、マンデラの自伝を読むと少し視界がひらけます。 彼が語るのは、勇ましい英雄譚ではなく、現実のなかで選び続けた方法の話です。たとえば、ただ我慢して耐えることへの違和感や、行動に重心を移すまでの試行錯誤。敵対する相手だけでなく、自分が属する組織に対しても率直に失望し、そこから仲間と動き方を作り直していくプロセス。抜粋に反応した人は、おそらく「静かな不満を抱えたまま止まっている感じ」に心当たりがあるのだと思います。 この本のいいところは、正しさを押しつけないところです。状況に応じて、より実感に近い「動き方の幅」を教えてくれる。組織の中で意見が埋もれがちな人がどう声を出すのか、違う立場の人たちを一つの方向へ歩かせるには何が必要か、といった具体的な視点が拾えます。 自分の立場から一歩踏み出したいけれど、強く出すぎるのも怖い、そんな人に刺さる一冊です。
読書インサイト
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