
青空としてのわたし
山下良道
幻冬舎 / 2014-09-05
この本について
仕事で疲れているときや、人間関係が重く感じるときって、「落ち着きたいのに、心の中がずっとざわざわしてるな…」みたいな瞬間がありませんか。自分を整えたい気持ちはあるのに、言葉を使った自己対話も、気持ちの切り替えもどこか空回りする。僕もずっとそこでつまずいていました。 『青空としてのわたし』が面白かったのは、その“言葉でどうにかしようとする姿勢”をそっと横に置かせてくれるところです。「私が幸せでありますように」と唱えたあと、言葉を手放して沈黙の層に触れるくだりは、読んだだけでもふっと肩がゆるむ感じがありました。手のひらの感覚を観るところから始めて、腕、全身へと広げていくプロセスも、いまの自分がどこにいるのかを静かに取り戻させてくれます。誰かの幸せを願うステップも、理屈ではなく体感として“心が広がる”方向に連れていってくれる。 そして本書がひそかに効いてくるのは、「アップデートとは古い自分を否定することじゃない」という視点です。いまの自分のままでいいけれど、その中のバグだけをそっと修正していく感じが、変わりたいのに変わることに疲れている人にはちょうどいい距離感でした。 日々の雑音に飲まれやすい人や、自分の内側に静かな場所を持ちたい人には、かなりしみる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの71%が集中しています。
読書の順序
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