
銀河英雄伝説6 飛翔篇 (らいとすたっふ文庫)
田中芳樹
東京創元社 / 2007-12
この本について
仕事でも日常でも、正しさとか信念とか、きれいな言葉を掲げる人ほど話が通じなくなる瞬間ってありませんか。自分の中にも同じ硬さが芽生えて、あとで「なんであんなに視野が狭かったんだろう」と頭を抱えることもある。そんなときに『銀河英雄伝説6』を読み返すと、世界のほうからこちらの思い込みをほぐしに来るような感覚があります。 この巻は、信念や正義がいかに人を曇らせるか、政治や組織の都合がどれだけ個人の尊厳を踏みにじるか、そしてそれぞれが抱える弱さや矛盾がどれほど人間くさいかが、妙に冷静な筆致で描かれています。毒舌で仲間をいじり合うシーンでは、立場や肩書きがあっても人は迷うしズレる存在だと笑えてしまうし、「信念とは化粧にすぎない」という言葉は、思い込みの強さに疲れたときの鎮静剤みたいに効きます。また、専制の甘美さや政治への無関心についての考察は、現在進行形の社会の空気にも重なってしまい、読んでいて少し背筋が伸びます。 派手な戦争物語として読むよりも、自分の判断の癖や「仕方ない」で流しがちな場面を見つめ直したいときに、そっと横から視点をずらしてくれる本です。理屈っぽい話が好きだけど、どこかで自分の硬さに疲れている人にはとくに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要






