
少ないもので贅沢に暮らす (PHP文庫)
石黒 智子
PHP研究所 / 2014-07-17
この本について
キッチンまわりって、気づけばモノが増えていくし、「これ本当に必要なんだっけ」と気になってしまう場面が多いですよね。私も道具を買うときに迷って、結局なんとなくで選んでしまい、あとから後悔することがよくあります。 この本を読んでいて、読者の方が「ユーロキッチンKASAI」という固有名を保存していたのが印象的でした。著者が、自分の暮らしに本当に馴染む道具を長く探し、やっと見つけた場所として具体的に名前を出している。そこに刺さったということは、「自分の生活に合うものを丁寧に選びたいけれど、何を基準にすればいいか分からない」というモヤモヤを抱えている人が多いのだと思います。 この本は、いわゆる“ミニマルに生きよう”みたいな強い主張ではなく、暮らしの中で「これは要る」「これは要らない」と判断する時の視点を、生活者としての実例を通して見せてくれます。例えば、料理道具を選ぶときに値段でも流行でもなく、自分が普段どう動くかを丁寧に観察する姿勢や、ひとつの道具を何年も使い続けるための工夫など、読み終えたあとに行動の基準が少し変わるような具体性があるんですよね。 大きく暮らしを変えなくても、「ひとつだけでも、自分で選びきったものを家に迎えたい」と思っている人にはとても静かに効く本だと思います。自宅のモノの量よりも、そこに置く理由をちゃんと持ちたい人に向いています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの100%が集中しています。
読書の順序
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