
AIの衝撃 人工知能は人類の敵か (講談社現代新書)
小林雅一
講談社 / 2015-03-20
この本について
AIが仕事を奪うとか、人間の価値が揺らぐとか、そんな言葉ばかり耳に入ってくると、自分のキャリアってこの先どうなるんだろう…と気持ちがざわつくことがあります。僕自身も、何を学べばいいのか決めきれずに立ち止まることばかりです。 この本を読んで少し落ち着いたのは、脅しでも楽観でもなく、「人間と技術の関係は昔から揺れ動いてきた」という視点を淡々と示してくれるところでした。たとえば、医師や起業家のように創造性と社会的知性が求められる領域はすぐには代替されにくいという指摘は、職種よりも“どう働くか”に目を向けるきっかけになりました。また、チェスや将棋の例から、人間が何かを失ったように見える瞬間こそ、価値の定義そのものが変わるタイミングなんだと気づかされます。さらに、技術が脅威に見えるときでも、人類は大きな課題に向けてそれを受け入れてきたという歴史的な流れは、短期の不安に飲まれすぎない視点をくれました。 AIを“敵”として見るのではなく、どう距離を取ればいいのかを確かめたい人に刺さる本だと思います。僕も悩みながらですが、読み終えてからは「自分が動ける余白はまだある」と静かに思えました。
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