
論理学 考える技術の初歩 (講談社学術文庫)Toppoint
エティエンヌ・ボノ・ド・コンディヤック、山口裕之
講談社 / 2016-07-10
この本について
仕事でも日常でも、気づけば「よく分からないまま判断していたな…」と思う瞬間ってありますよね。言葉がフワッとしていて、何を前提に考えているのか自分でも分からないまま進めてしまう。僕自身、そのせいで議論が迷子になったり、タスクの整理が甘くなったりしていました。 そんなときに読んだのが『論理学 考える技術の初歩』で、派手なメソッドは出てこないのに、じわじわ効いてくる本でした。印象的だったのは、判断を誤る原因の多くは「意味を規定していない言葉を使うこと」だと断言しているところです。たしかに、考えがまとまらない場面ってたいてい“言葉の輪郭”が曖昧なまま走り出しているんですよね。また、問題を解くときはまず前提を明示し、次に“知らないこと”を取り出すだけでいいという考え方も、日常の仕事にそのまま転用できます。会議や資料作りで、あれこれ憶測を積み上げる前に「既に分かっていること」と「まだ分からないこと」を切り分けるだけで、話が急に前に進む感覚がありました。 華やかなテクニックではなく、思考の土台を一つひとつ作り直す本です。言葉と観察を丁寧に扱うだけで認識が変わるという、ある種の地味さがこの本の魅力でもあります。抽象論に振り回されがちな人や、考えているつもりで実は判断の根拠が曖昧なまま進んでしまう人には、かなり刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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