
超訳 聖書 生きる知恵 エッセンシャル版 ディスカヴァークラシック文庫シリーズ
石井希尚
この本について
仕事でも人間関係でも、頭ではわかっているのに行動がついてこないときってありますよね。学んだことをそのまま積み上げているはずなのに、気づけば同じところでつまずいている。正しいつもりで動いているのに、極端になってしまって空回りする。僕自身もよくそこで立ち止まります。 この本が面白いのは、「賢くあろう」とか「正しくあろう」といった気負いを一度手放させてくれるところです。たとえば、賢すぎても愚かすぎてもいけないという視点は、行動にブレーキをかけている“過剰な正しさ”に気づかせてくれました。また、学ぶだけで満足してしまう自分にグサッとくる言葉も多く、行動を一ミリでも前にずらすための現実的なヒントが散りばめられています。さらに、試練や失敗を特別扱いしない姿勢は、物事がうまくいかない日の呼吸を整えてくれる感覚がありました。 全体として、派手な啓蒙ではなく、日々の迷いや弱さを前提とした“ちょうどいい距離感の知恵”が並んでいます。極端に頑張りすぎてしまう人、気づけば自己評価が揺らいでしまう人、行動に移す前に考え込みすぎてしまう人には特にしっくりくるはずです。 うまく生きようと背伸びするのではなく、少し視点をずらしてみる。そのための言葉が静かに置かれている一冊でした。
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