
陽明学 生き方の極意
守屋 洋
PHP研究所 / 1996-05-07
この本について
仕事でも私生活でも、やるべきことは頭ではわかっているのに、いざ動こうとすると腰が重くなることってありますよね。知識だけ増えていくのに、現実はあまり変わらない。自分でも気づかないうちに、人情や欲に流されて「まあ今日はいいか」と妥協してしまう。そんな自分のクセに、なんとなく後ろめたさを感じている人は多いと思います。 この本が面白いのは、「知っているのに動けない」状態を責めるのではなく、人間の心そのものに原因があると淡々と示してくれるところです。天理と人欲がせめぎ合うのが人間で、迷うのは当然。そのうえで、日常の小さな場面で心が動いた瞬間こそ行動の芽だと教えてくれる。知識を詰め込むよりも、まず目の前のひとつに向き合うこと。理屈ではなく体験を通して理解が深まること。そういう地に足のついた視点が、妙に安心させてくれます。 特に響いたのは、修身という地味な積み重ねが、逆境に置かれたときほど効いてくるという話です。非難や失敗すら自分の栄養になるという考え方は、日々のモヤモヤを前向きに扱うヒントになるはずです。派手な成功論ではなく、生活の中で自分を少しずつ整えていく感覚に近いので、等身大のまま試せるのも魅力でした。 自分を変えたいけれど、大げさな自己啓発にはちょっと距離を感じる人に刺さる一冊だと思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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