ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか8 (GA文庫)

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか8 (GA文庫)

大森 藤ノ and ヤスダ スズヒト

累計読者数4
平均ハイライト数 1.8件/人
star総合評価 28/100
boltライト読書型

この本について

仕事でも創作でも、自分の力が本当に通用するのか分からなくなる瞬間ってありますよね。誰かに鍛えられてきたつもりでも、「結局、才能ある人に勝てないんじゃないか」とか、「期待されてないなら距離を置いたほうがいいのかな」とか、そんな考えが頭をよぎることがあると思います。僕もよくあります。 この巻の抜粋を読んでいて刺さるのは、ヴェルフが炉の前で立ち続けたり、女神に毅然と笑い返したりする場面でした。あの姿勢って、結果より先に“自分の意志で踏みとどまる時間”を描いているように感じるんです。誰に認められていなくても、とってつけた才能がなくても、今まで積み上げてきた熱は簡単には冷めない。そう言われているようで、少し肩の力が抜けました。 さらに、この物語は「血筋」「才能」「神の領域」といった圧倒的な壁がある世界なのに、そこでなお“自分が作りたいものを作る”という選択をするキャラが多いんですよね。何かを極めたいのに自信が揺らぎやすい人にとっては、自分の手つきや時間の使い方をもう一度信じてみようかな、と思えるきっかけになるはずです。 刺さるのは「自分の限界を勝手に決めがちな人」。ファンタジーだけど、登場人物の踏ん張り方が妙に現実的で、読み終わったあとに小さく前を向ける一冊でした。

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