
羊と鋼の森 (文春e-book)
宮下奈都
文藝春秋 / 2018-02-09
この本について
仕事でも趣味でも、「自分の基準ってこれで合ってるんだろうか」と迷うことが続く時期ってありますよね。がんばりたい気持ちはあるのに、どこに力を入れればいいのか見えない。才能が足りないのか、努力の方向が違うのか、その判断さえつかなくなる。僕もよくそこで足が止まります。 『羊と鋼の森』は、そんな迷いの渦中にいるときに、少し呼吸を整えてくれる物語でした。調律の世界では「正しい音」は一つだけではなく、依頼する人の記憶や求める響きによって変わる。つまり、基準は外側にあるようで、実は関係性の中で決まっていく。これに触れると、「正解を一点で探す」姿勢がゆるみ、自分の仕事の捉え方も自然とほどけていきます。 もうひとつ刺さったのは、才能の扱い方でした。奇跡みたいな能力を求めてしまう瞬間は誰にでもありますが、この本は才能を「好きでい続けられる執念」にまで落としてくれる。もし本当に置き換えられないものがあると気づく時が来たら、そのときに決めればいい、という現実的な距離感が救いになります。そして、努力を努力として回収しようとするほど小さくまとまる、という指摘も痛いほど実感があります。続けているうちに広がっていくものを信じられる視点をもらえました。 迷いながらも自分の仕事に丁寧に向き合いたい人に、静かに染みる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要





