
妹さえいればいい。2 (ガガガ文庫)
平坂読、カントク
小学館 / 2015-07-22
この本について
仕事でも私生活でも、人と話していて「なんか噛み合わないな」と感じることってありますよね。悪気があるわけじゃないのに、イメージがずれていたり、前提がそろっていなかったりして、会話が妙に空回りするあの感じ。自分だけ置いていかれているような気がして、ちょっと落ち込むこともあります。 『妹さえいればいい。2』の抜粋でボードゲームの名前が次々と出てくる場面に、読者が保存したのもよくわかります。あのシーンって、ゲームのルールそのものより、登場人物たちの「前提の違い」や「温度差」がそのまま会話のズレとして表れていて、妙にリアルなんですよね。読みながら、自分の日常にもこんなズレがあるよな……と静かに刺さってきます。 この巻が効いてくるのは、まず、会話って内容より“場の共有”のほうが大事なんだなという気づきが自然に得られるところ。それから、自分が詳しいことを語りすぎてしまうときの空気や、逆に置いていかれたときのモヤモヤが、登場人物たちを通して少し客観的に見えてくるところです。誰かと遊ぶ、語る、盛り上がる。その当たり前がどれだけ繊細に成り立っているのか、軽いシーンに見えてじわっと伝わってきます。 人間関係の「微妙なズレ」にちょっと疲れている人に刺さる巻だと思います。自分だけが不器用なんじゃなくて、みんな同じように迷ってるんだなと、少し呼吸が楽になる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの80%が集中しています。
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