
ヤマケイ文庫 長野県警 レスキュー最前線
長野県警察山岳遭難救助隊編
この本について
仕事で判断が詰まったときや、自分の力量のなさに落ち込むときってありますよね。慎重であることが「弱さ」みたいに扱われたり、効率よくやれと言われても、そもそも基準がわからないまま動いているような感覚。僕もよくその沼に落ちます。 この本を読んで印象に残ったのは、山岳救助という極限の現場でも「怖さ」や「未熟さ」を否定しない姿勢でした。怖いからこそ丁寧になれるし、今の自分にできる範囲を冷静に受け止める人ほど、結果的に現場で強い。無理に背伸びしないことが、ちゃんとした判断につながるんだと腑に落ちました。また、非効率に見える訓練を積み上げたからこそ、ほんの小さな工夫が“やっと意味を持つ瞬間”もある。いま自分がやっている地味な作業にも、そういう後から効いてくるものがあるのかもしれません。 さらに、複雑なロープワークを図で描いて理解する話は、仕事の整理にもそのまま使える感覚でした。頭の中でなんとなく把握した気になっていたことが、紙に描いた途端に「そりゃ混乱するよな」と見えてくる。もつれていた思考の紐をほどく感じが近いです。 過剰に気合いを入れるタイプでも、突き抜けた才能がある人向けでもありません。自分の怖さや迷いと折り合いをつけながら進みたい人に、とくに静かに刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
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