
春画入門 (文春新書)
車 浮代
文藝春秋 / 2015-09-20
この本について
仕事に追われていると、文化や芸術のことを「ちゃんと知りたいのに、どこから入ればいいのか分からない」というまま時間だけ過ぎていくことが多いです。春画や浮世絵もそのひとつで、興味はあるのに一歩目が遠いという声をよく聞きます。かつての自分も同じで、なんとなく「エロの絵」くらいの雑な理解で止まっていました。 この本がおもしろいのは、その距離感をほどいてくれるところです。読者の方が保存していた抜粋にもあったように、浮世絵がそもそも「今風」の生活全体を描くもので、しかも肉筆と版画という技法の違いまで丁寧に説明されている。それだけで、いま目にしている一枚がどんな工程を経て生まれたのか、何を映し取ろうとしていたのかが急に立体的に理解できるようになります。また、江戸の人々がどんな日常を送り、どんな空気の中で春画を楽しんでいたのかが、断片ではなく生活の温度ごと伝わってくるので、単なる好奇心では終わらなくなるのが特徴です。 こういう視点を持つと、美術館で見かける一枚との向き合い方が変わります。描かれた線の細かさに目がいったり、版を摺る作業に想像が及んだり、当時の読者の笑いや驚きまで追体験できたりする。派手ではないけれど、静かに見える世界が増える感じがあります。 「知識ゼロだけど、文化の入り口をちゃんと押さえておきたい」という人には特に合う本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの75%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




