
日本が自滅する日 「官制経済体制」が国民のお金を食い尽くす!
石井 紘基
PHP研究所 / 2002-01-09
この本について
最近、「なんでこんなに税金も社会保険も重いのに、国全体として良くなってる実感がないんだろう」と考え込むことが増えました。自分の努力とは別のところで、大きな仕組みが勝手に動いている感じがして、どこを見ればいいのか分からなくなるあの感覚です。 この本を読んでいる人の多くは、まさにその“説明のつかないモヤモヤ”に反応しているんだと思います。国民のお金がどこへ流れて、どう使われているのか。その構造が見えないまま議論だけが進んでいく違和感に対して、著者はかなりストレートに切り込んでいきます。たとえば、税金や年金など巨額の資金が「市場を育てる」方向ではなく、行政企業群の中で消費されていく構造になっていること。それが結果として、市場そのものの力を弱らせてきたという指摘は、読みながら自分の中の点と点がつながっていく感覚がありました。 さらに、この30年で積み上がった仕組みがどうやって形づくられたのか、政策・法制度・財政・行政組織が絡み合う実態が淡々と示されていて、「国の問題って、結局どこに根があるのか」を考えたい人には大きな材料になります。解決策を断言するというより、「まず現実の立体感をつかむところからだよね」と背中を押される感じに近いです。 ニュースを追っていても腑に落ちないことが多い人、足元の働き方や暮らしと“国家の構造”の距離感に疑問を抱き続けている人には、特に刺さる一冊だと思います。
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