
ブッダが考えたこと 仏教のはじまりを読む (角川ソフィア文庫)
宮元 啓一
KADOKAWA / 2015-10-24
この本について
仕事の選択でも人間関係でも、「自分は何に振り回されているのか」がよく分からなくなる瞬間があります。目の前の判断に迷うというより、もっと根っこの部分で自分の反応や欲望の動きがつかめない感じがあるというか。僕も同じで、何かあるたびに思考があっちこっちに揺れてしまうのをどう扱えばいいのか、長いあいだ曖昧なままでした。 この本は、いわゆる“仏教哲学の解説”ではあるんですが、読み進めるうちに「自分の反応の元って、こうやって出来ているのか」と腑に落ちる場面が何度もありました。たとえば、欲望や感情が湧くメカニズムを因果関係として淡々と示していくところは、日常のモヤモヤにもそのまま当てはめられる感覚があります。また、瞑想を「思考停止」ではなく「徹底して考えるための時間」と捉え直す視点は、行き詰まった時にどう自分と向き合うかのヒントになりました。さらに、他人の価値観にやたら反応してしまう時にも、「真理の捉え方は人ごとに違う」という説明が、妙な力みを抜いてくれます。 派手な刺激はないけれど、日々の迷いの足元を静かに照らしてくれる本です。自分の内側で何が起きているのかを、もう少し落ち着いて見たい人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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