
転生したらスライムだった件6 (GCノベルズ)
伏瀬 and みっつばー
講談社 / 2022-12-08
この本について
仕事でも人間関係でも、「相手の意図が読めない」「説明したはずなのに噛み合わない」「考えすぎて自分の方が間違っていた気がしてくる」みたいな瞬間がけっこうありますよね。自分だけ空回りしているような、ちょっとした後ろめたさも含めて。 今回の『転生したらスライムだった件6』の抜粋を見ていると、読者が刺さっているのは派手な戦闘よりも、キャラたちの“噛み合わなさ”や“誤解から始まるやり取り”の部分なんだろうなと感じました。変装がバレバレだったり、説明したのに伝わってなかったり、真面目な場面なのに理解できない言動が飛び出したり。こういうズレが生む不安や可笑しさって、日常にもすごく近いんですよね。 この巻が悩みに効くのは、まず「相手の反応に振り回されすぎなくていい」と思わせてくれるところです。ミリムの青い瞳が“ほんの少しだけ”こちらを見る描写みたいに、小さなサインを丁寧に拾っていく感覚が、普段のコミュニケーションにも通じます。さらに、国家予算や土木作業みたいな現実的すぎる話が挟まることで、強大な力を持つ存在でさえ地に足をつけて考えている、というバランス感覚も見えてきます。 フィクションではあるけれど、人間関係の距離感に悩んでいる人、相手の気持ちを読みすぎて疲れている人には、意外とちょうどいい休憩になる一冊だと思います。
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