
欲望と幻想の市場―伝説の投機王リバモア
エドウィン・ルフェーブル and 林 康史
東洋経済新報社 / 1999-04-05
この本について
相場の勉強をしていると、「結局どこで入ればいいのか」「自分の判断を信じ切れないままポジションをいじってしまう」というモヤモヤがつきまといます。知識は増えても、実際の値動きを前にすると腰が引けたり、逆に焦って手を出したり…。僕も何度も同じことを繰り返してきました。 『欲望と幻想の市場』を読むと、その迷いの正体に少し触れられます。たとえば、相場が停滞している時に「原因はわからない」と正直に認めつつ、ブレイクするまでは何もしないという姿勢。あるいは、一ドル二〇セントまで“あえて待ってから買う”という判断の基準。どれもテクニックというより、自分の読みを検証しながら「観察すること」と「待つこと」を徹底する話ばかりで、派手さはないのに妙にリアルなんですよね。外部の情報ではなく、自分の判断力を育てるしかないという感覚が腹に落ちてきます。 そして何より、リバモアが何度も破産しながら「やってはいけないこと」から学んでいく流れが、読んでいるこちらの胸にも刺さります。勝ち方より、負け方の方が先に身につくというのは、どんな投資スタイルでも避けて通れないところだと思います。 地味だけど、相場の基礎体力をつけたい人に向く本です。自分の判断を信じるために、まず何を見て、何を慎むのかを考えたい時にちょうどいい一冊でした。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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