
ブラック企業の営業術――― クリーンにしてホワイト企業で使ったら1100人をゴボウ抜き
小嶋康之
キニナルブックス / 2014-10-31
この本について
営業をしていると、お客さんの反論にうまく向き合えなかったり、会話の主導権がどこかでズレていったりして、「あれ、何をしたかったんだっけ…」と自分でもよく分からなくなる瞬間があります。相手を大事にしたい気持ちと、成果を出さなきゃいけない現実のあいだで、ずっと揺れている人は多いと思います。 この本は、ブラック企業時代の著者が培った“強引に聞こえるけれど、実は会話の構造を冷静に扱う技術”を、ホワイト企業でも使える形に落とし直した内容です。読者が保存していた部分にもある「いったん受け止めて、相手の主張を要約して返す」や「会話を奪わず、5W2Hで丁寧に深掘る」といった技は、押し切るためではなく、混線したやり取りを整理し直すための使い方として読むと腑に落ちます。声のトーンや“間”の作り方など、場の空気を整える細かい所作が具体的に描かれているのもありがたいところです。 個人的には、「事実じゃないことは言わない」「裏の意図を勝手に断定しない」と繰り返し書かれている部分が一番実務的でした。強気に見えるテクニックの裏で、信頼を損なわない線引きをどう保つかが丁寧に書かれているので、営業に苦手意識がある人でも読後に“無理なくできる範囲”が見えてきます。 自分の営業がどこでつまずいているのか、具体的に改善したい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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