
早わかり幕末維新 ビジュアル図解でわかる時代の流れ!
外川淳
日本実業出版社 / 2009-12-10
この本について
歴史を読んでいて、「なんで幕末ってあんなに入り乱れてたんだっけ?」と手が止まること、けっこうありませんか。尊王攘夷とか開国とか言葉は知っているのに、実態はもっと打算的で、その場しのぎの駆け引きばかり。頭ではわかっていても、全体の流れになると急に霧がかかったように感じることがあると思います。僕もそうで、人物同士の対立や藩の思惑がどうつながっていたのか、いつも途中で迷子になっていました。 この本は、そういう「幕末の関係性の迷子」をかなり減らしてくれました。たとえば、薩摩と長州が最初は敵対しつつも、薩英戦争で得た手応えから一気に外交力を磨き、そこから龍馬を介して手を結ぶ……という流れが、抜粋でもわかるように、政治というより“損得とリアルな感情”で動いていたことが丁寧に描かれています。また、イギリスやアメリカの思惑がどう幕府に圧をかけ、どの藩がそこに乗ったのか。外交の視点が入ることで、国内のドタバタがただの内輪揉めじゃなかったと腹落ちするのも良かったところです。そして、福沢諭吉と勝海舟の微妙な関係のように、「人物同士の反感やズレ」が政治の流れにまで影響していたことも、漫画のコマ割りを見るように追えるのがありがたい。 歴史を「思想の戦い」ではなく、「利害・誤解・タイミングの積み重ね」として理解したい人には、とくに刺さる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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