
明治維新という名の洗脳
苫米地英人
この本について
近代史を学ぶとき、「結局なにが本当なのかよく分からないまま終わる」というモヤモヤを抱えたままの人、多いと思います。歴史の教科書って、人や勢力の思惑がごっそり落ちていて、気づくと“きれいな物語”だけを受け取っていたりしますよね。僕も「明治維新ってそんな一直線だったのか?」と引っかかっていた側です。 この本は、そのモヤモヤに静かに切り込んできます。特に抜粋でも多く保存されていたのは、薩長・幕府・外国勢力の力関係や借金、別会計、征韓論の温度差など、“人とお金と国益”で物事を見直す視点でした。たとえば、岩倉使節団が席を外した瞬間に征韓論が一気に高まった背景や、薩長に資金が流れた理由が、物語ではなく現実的な利害関係として描かれる。坂本龍馬の扱いにしても、司馬遼太郎のイメージではなく、誰が彼を必要としたのか、という立ち位置から読み直される。そのあたりに刺さった人が多いのだと思います。 読んでいて僕が一番揺さぶられたのは、「当時の人は理想で動いたというより、食えるか・守れるか・勝てるか」で判断していたというリアルさでした。明治維新をきれいな改革としてではなく、“外国との距離感をどう選ぶかで揺れていた時代”として見ると、いまの自分たちの意思決定にも妙に重なるんですよね。 歴史の物語をいったん外し、「なぜそう動かざるを得なかったのか」を知りたい人にはかなり刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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