
明治維新 1858-1881 (講談社現代新書)
坂野潤治 and 大野健一
講談社 / 2010-01-20
この本について
仕事でも私生活でも、方針を決めたはずなのに途中で景色が変わってしまい、「そもそも何を目指してたんだっけ」と迷う時があります。計画通りにいかない状況にどう向き合えばいいのか、いつも悩みながら進んでいる人は多いと思います。 この本を読んで面白かったのは、明治維新が「最初から革命を目指したわけではなかった」という視点でした。外圧に備えるための“当初の約束”が、政治闘争や財政危機をくぐるなかで変質し、結果として大きな体制変更にまでつながっていく。木戸や板垣、大久保らが、自分たちでも答えを持てないまま手探りで方針を固めていく姿は、現代のぼくらの迷いとそんなに遠くないんじゃないかと感じました。 もう一点、当時の指導者たちが「正統性をどうつくるか」に悩み続けていたことも印象に残ります。武力や理想だけでは持続しないので、藩をまたいだ協力関係を築いたり、憲法や議会の形を議論したりと、現実の制約に合わせて妥協と再設計を繰り返す。そのプロセスを追うと、変革期に必要なのは“覚悟”よりも“調整力”なんだなと視点が変わりました。 歴史を成果ではなく「途中の揺れごと」理解したい人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
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