
「うまくいく夫婦、ダメになる夫婦」の心理 (PHP文庫)
加藤 諦三
PHP研究所 / 2017-04-28
この本について
夫婦のことで悩んでいるときって、「自分ばかり我慢している気がする」とか、「こんなに気を遣っているのに、なぜか距離が縮まらない」とか、説明しづらい重さだけが残っていたりしませんか。表面的には衝突を避けたはずなのに、心の中では不満が積もっていくあの感じ、僕も何度も覚えがあります。 この本は、そういう“言葉にしにくいモヤモヤ”の正体をかなり冷静に描いています。たとえば、自分が折れることで平和を保っているように見えて、実は相手との緊張を増やしているだけのケース。あるいは、相手の幼さや要求の強さに巻き込まれて疲れてしまう関係。どれも「よくあること」なのに、自分では気づきにくい落とし穴を、そのままの形で見せてくれます。読みながら、ああ自分も同じパターンを踏んでいたな、と何度も思いました。 特に効いたのは、対立を悪いものとして避け続けるのではなく、むしろそこで相手の本音や不安が見えてくる、という視点でした。衝突=関係の悪化、という思い込みが少しゆるむだけで、話し方や距離の取り方が変わります。相手の心理的なアキレス腱は、実際にぶつかってみないと分からないという指摘も、妙にリアルで納得感がありました。 パートナーと「心だけが噛み合わない」と感じている人には特に刺さると思います。派手な解決策はないけれど、現実の夫婦関係をどう受け止めればいいか、その足場を少し固めてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
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