
「自分の心」をしっかり守る方法―――「くやしさ」「悩み」「モヤモヤ」が消えていく (知的生きかた文庫)
加藤 諦三
三笠書房 / 201906
この本について
人と話しているだけなのに、急に胸がざわついたり、相手の顔色を読みすぎて疲れたり。あとから振り返って「なんであんなに気にしてしまったんだろう」と落ち込むこと、僕も何度もあります。結局のところ、自分で自分を追い詰めているだけなのは分かっていても、そこからうまく抜けられないんですよね。 この本が効くのは、「自分の感じ方だけが絶対だ」と思い込んでしまうクセを、そっとずらしてくれるところです。たとえば、相手の期待に応えられなかったからといって、それが「愛されない理由」にはならないという視点。できないことを無理にやろうとするのは向上心ではなく、ただの劣等感だという冷静な指摘。そして、自分の中に高尚さと低俗さが同時にあることを認めると、心がやっと休まるという話。どれも自分を守ろうとしすぎて空回りしていた時期に、静かに効きました。 読みながら思うのは、この本は「強くなれ」とは言わないということです。むしろ「神経質なままでもいい」と出発点を置いてくれる。そこが、敏感さに振り回されがちな人にはすごくありがたい。自分を責める材料ばかり集めてしまうタイプほど、肩の力が抜けるはずです。 刺さるのは、繊細さと野心が同居していて、生きづらさを抱えている人。そんな自分を嫌い続けるのをそろそろやめたいときに、そっと横に座ってくれる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの13%が集中しています。
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